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東北地区 実践人研修会のあゆみ  〜めぐりあいの不思議に導かれて〜

 

                                      佐藤 岩雄

                   

東北研修は、平成六年二月に開催され十二年目を迎えます。

 当時、実践人研修の実施されていない東北でなんとか開催したいと願っていた時、そのきっかけを作って下さったのが寺田一清先生でした。関係者が仙台に集まって話し合い、実施する運びとなりました。打ち合わせを重ね、岩手県須藤佶、千葉純子、宮城県菊田信、桔梗光国の各先生が世話人となり実行委員会が組織されました。その事務局を私が担当しました。代表世話人は須藤佶先生です。何回か、東京地区研修に参加しておりましたので、その資料を参考に実践人の家常務理事寺田一清先生、山崎俊作先生のご指導を頂き準備を進めました。

 なにせ広い地域で初めてのこと、雲をつかむような状態でありました。当時私は丸森町の生涯学習課長の職にあった関係で、佐藤教育長はじめ、生涯教育関係の同僚にご協力を頂くことができました。

加えて松島町教育長様のご配慮で、開催地のご後援を頂き、松島町公民館を会場に、このような大きな事業を進めることができました。多くの方々のご指導と、ご協力の賜物と感謝しております。

 現在東北研修は、宮城・福島・岩手・青森の四県持ち回りということで開催されています。岩手県の須藤先生から「東北の灯を点し続けましょう」と励まされております。開催地の方々のご労苦は並大抵ではありませんが、永続できるよう願っております。

 最初の研修が華やかすぎて、後が大変ということもありました。当初はどの会場も二日にわたる研修で、一般にも呼び掛け、参加者百名前後という盛況でした。現在は一日研修ということで道友との再会も意義ある研修と捕らえ、永続を期しているところです。参考までに各県会場の内容を後記に紹介します。

研修講師に人を得るということが大切です。第一回東北研修のメイン講師としてご来講いただいたのは、注目を集めておられた鍵山秀三郎先生でした。寺田先生のお声がけでお招きできました。また森先生が満州建国大学時代の学生だった岩渕克郎(故人)先生が、福島県白河市、立教志塾の活動と併せて森先生の往時を偲ばせるお話しをされたのも、森先生を理解する上で参考となり、印象的でした。東北大学薬学部助教授近藤先生の講演「薬と食べもの」も好評で、寺田様から講演録を是非冊子にと勧められ、菊田先生にテープ起こしをしていただき発行させて頂きました。寺田一清先生からは、「森先生の生涯」の演題で、ご講演いただきました。千葉(石川)純子、桔梗光国両氏の道友発表も好評でした。それぞれの先生方のテープ起こしも分担して頂き、菊田先生には講演のビデオも採録いただきました。

 これまで各県の開催地でそれぞれ特色ある東北の講師を交え、より有意義な講演を数多く頂いております。その中から各地に招かれて他の研修会・学習会にご出講を頂いている先生もおられます。卑近な例で恐縮ですが丸森町では、小中学校管理職研修会では寺田一清先生に、高齢者大学では岩渕克郎先生、千葉純子先生にもご講演いただいております。

 「天下一人を以て興る」という言葉がありますが、事を興す場合、発案する人、協力する人、それぞれ、一人ひとりの決定が事の始まりです。私ごとで失礼ですが『契縁録』でも紹介させていただきましたように、国民学校時代の恩師福本正人先生(故人)から、森信三先生、坂村真民先生をご紹介頂きました。福本先生は『余光録』で私のことをご紹介下さいました。また寺田一清先生には、陰に陽にことのほか多くのご指導と激励を頂きましたことを光栄の極みと感謝しております。町職員として四十二年有余、最後は生涯学習課で五年お世話になりました。その恩返しのつもりで丸森町でも第六回の東北研修会を開催させていただきました。森信三先生、坂村真民先生のことを当町の方々へも広く知っていただくことができました。

 日本を代表する偉大な指導者お二人とのめぐり逢い、その縁に連なる多くの先師、道友、郷土の方々のご指導ご協力の賜物であります。多くの出会い巡り逢いが私の宝物となっています。「十年偉大なり、二十年畏るべし、三十年歴史なる、五十年神のごとし」と鍵山先生がご紹介されています。今になって、森信三先生、坂村真民先生の御光に導かれて実現されたように思われ、それがまた自分の人生や、関わっている地域活動にも生かされていると考えられてなりません。地域活動を通じ森信三先生の出版物もささやかですが頒布させていただいています。

 この原稿は、仙台市「立華読書会」の菊田先生から依頼を受け、私に寄稿をお譲りいただきました。臆面もなく、貴重な記念誌に拙文を掲載いただくこと、伏してお許しいただきたいと思います・身勝手なところが多いですが、これを機会に、なお一層私なりの「行余学文」実践の道を歩み続けたいと思います。ありがとうございました。

 




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